<軽犯罪法解説>粗野・乱暴の罪(5号)

「公共の会堂,劇場,飲食店,ダンスホールその他公共の娯楽場において,入場者に対して,又は汽車,電車,乗合自動車,船舶,飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者」(1条5号)

対象となる行為は,「著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた」ことです。「著しく」は「乱暴」にもかかるのか,行為者に「迷惑をかけた」ことの認識が必要なのか,入場者・乗客が「迷惑」と感じるのはどの程度までなのか,入場者・乗客の一部の者が「迷惑」と感じればよいのか,などの問題もあり,限界が不明確であると言わざるを得ません。

一般的に各都道府県でいわゆる迷惑防止条例(東京都の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例など)が定められ,これらの条例により,様々な行為が具体化されて刑罰の対象となり,刑罰自体も懲役刑や罰金刑が定められるなど,重罰化がされています。