公用文の句読点

公用文の作成については、昭和27年4月4日発の内閣官房長官(当時の第1次吉田内閣の林譲治)から各省庁次官当ての「公用文改善の趣旨徹底について」という依命通知がありまして、これには、別紙として「公用文作成の要領」があり、この要領の「第3」の「書き方について」の注2に「句読点は,横書きでは『,』及び『。』を用いる。」ことになっていたのです。

裁判関係の書類は、これに従って、「,」「。」を使ってきており、少なくとも裁判所、検察庁が作成する文書ではこのルールが守られていました。

ところが、この通知を守らない省庁も数多くあり、混乱していたところです。弁護士も読点に「,」を使わないで「、」を使う人はたくさんいました。

ところが、令和2年11月20日の文化庁の第75回文化審議会国語分科会において、「新しい『公用文の作成の要領』に向けて(中間報告)(案)」がまとめられ、そこでは、「Ⅰ表記の原則」「1 符号の使い方」「(1)句読点や括弧の使い方」の項に「句点には『。』読点には『、』を用いる。横書きでは、読点に「,」を用いてもよい」ということになりました。

私としては、縦書きでは「、」が使われることは当然であり、なぜ横書きになると「,」になるのか、という疑問を感じながら、これまで裁判所、検察庁の慣わしにしたがって読点には「,」を使ってきましたが、横書きの文書において、読点に「,」を使っていると、「素性が知れる」という欠点もあり、これを機会に読点は「、」を使うことにしました。このサイトの読点もすべて「、」に変更しました。

裁判所や検察庁はどうするのでしょうね。

投稿日:
カテゴリー: コラム