客引き

「客引き」とは、相手方を特定して営業所の客となるように勧誘することをいいます(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等の解釈運用基準について(警察庁生活安全局長通達)第17の9の⑴)。

風俗営業者については、同法律22条1項1号は「当該営業に関し客引きをすること」、同項2号は「当該営業に関し客引きをするため、道路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと」を禁止し、違反に対しては罰則を与えています。

したがって、風俗営業者は、どんな場所でも、特定の相手に対して、客となることを勧誘してはいけません。

また、風俗営業者は、公共の場所では、客引きのために、立ちふさがり、つきまといをしてはいけません。

この点、警察の解釈は、先ほどの通達によると、「例えば、通行人に対し、営業所の名称を告げず、単に「お時間ありませんか」、「お触りできます」などと声を掛けながら相手の反応を待っている段階では、いまだ「客引き」には当たらないが、この際に、相手方の前に立ちふさがったり、相手方につきまとうことは、同項第2号の「客引きをするため、道路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと」に当たる。また、いわゆるホストクラブの従業者が、通行人の女性に、個人的な交際の申込みや接客従業者の募集を装って声を掛け、その身辺に立ちふさがったり、つきまとったりしている場合についても、例えば、黒服を着てビラ等を所持しているなど、客観的な状況から「客引きをするため」の行為と認められるときは、同号の行為に当たる。」ということです。

風俗営業者ではない場合にも、風俗営業に関する風俗営業者以外による客引き、風俗営業でなくても執拗な客引きは、条例などで禁止され、刑事罰の対象となっています(例えば、東京都迷惑防止条例)。

具体例では、10メートル程度勧誘のためについて歩くと、客引きとして検挙されます。この場合は、大抵、警察官が「誘われ作戦」で、私服で客引きがいそうなところを歩いて、これに検挙されるわけです。

また、風俗営業ではない飲食店についても、地域によっては、行政罰の対象となっている地域もあります(例えば、新宿区新宿区公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例)。

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カテゴリー: コラム